走シンドローム

栃木×マラソン・ランニングの情報発信や、1児の凡才パパランナーの走った記録などを記事にしています。ランニング関連会社に勤務。

19奥武蔵ウルトラマラソン!初完走!!

6月2日(日)、奥武蔵ウルトラマラソンに出場してきました!翌日は身体がぼろぼろで、仕事はデスクワークだったのが幸か不幸か、少し長く座っていた後に立ち上がると身体が固まってしまうのかとても痛い、そんな状況が続いていました。

奥武蔵ウルトラ、結論としては完走!!いや、完歩??したのですが、想像を絶するきつさで、昨年挑戦した城内坂ウルトラよりもきつかったんじゃないかと思うほどでした。

 

kou90ersrun.hatenablog.com

今回はエントリー段階から仲間と予定を合わせていました。そのため、総勢6人で参戦!ウルトラに仲間と出ることは初めてだったのでとても楽しかったです。少し悔いが残るのは、「団体戦」。エントリー段階で所属を合わせれば5人以上で自動的に団体登録がされるのですが、合わせなかったせいで団体としての記録を残すことができませんでした。

 

さて、僕は宇都宮に住んでいるのですが、同じく宇都宮と那須烏山に住んでいる仲間と3人で乗り合いで会場に向かいます。運転が自分ではない楽さ、半端ない・・・。
宇都宮を4時発。上三川から北関東道に乗って、1時間半程度で着きました!着いた後は別で移動していた仲間と合流したり、準備しながら過ごしますが、6時すぎくらいには準備を終えてしまい、スタートの7時まですごく暇でした(笑)。駐車場のすぐ横がメイン会場であり、スタート・フィニッシュ地点になっているので、とてもありがたい。

 

【装備品】
 ・帽子
 ・半そでTシャツ→気温がそこまで高くなく、ノースリーブからTシャツに変更しました
 ・ショートスパッツ→城内坂の反省点として、内腿が擦れるのでその対策に
 ・ショートパンツ
 ・on(クラウドフロー)
 ・ガーミン230
 ・ランニングベスト
 ・塩熱タブレット×たくさん
 ・ザバス/ピットインリキット×3
 ・エコカップ(ただのプラカップ
 ・スマホ
 ・ラップ表

あった方が良かったなーと思ったのは、ターバンか手ぬぐい的なタオル。気温はそこまで高くなかったのですがかなり蒸してはいて、額からの汗を拭うのにあればよかったです。その他は多くもなく少なくもなく、ちょうど良い装備だったなーと思ったのですが、1点だけ大きすぎる誤算がランニングベスト。通勤や帰宅RUNをする際は身に着けているものなので全く気にしていなかったのですが、今回の装備品を入れていた重量からか、首の両サイド付け根にショルダー?が当たってしまい、走っている間ずーっと擦れていました。そのため、走り終える頃には両方とも傷になってしまい、痛いです(笑)。

 

さて、スタート直前にアミノバイタルのゼリーを飲んで準備万端。この大会の特徴やきつさ(客観視)はプレビューの記事で書いたのでそちらを参考に。

kou90ersrun.hatenablog.com

今回6人で参戦したと書きましたが、KさんとYさんはフルマラソンサブ3の常連で走りこみの量からしても一段上。
Nくん、Iくんが僕と同じくらいの走力で、ただし長い距離は2人の方が明らかに強くて短いのは僕に分があるような力関係。
そしてAさんはこの中では一番走力的にも経験的にも下ですが、それでもサブ4、ウルトラ完走経験有り。こんな6人で挑みました。

スタート地点では一緒にいましたが、KさんとYさんは予定通りぐんぐんと前へ。あっという間にいなくなってしまいました。そして残るNくん、Iくん、Aさん、僕で未知の奥武蔵に向けて集団で走っていきました。正直、どんなペースで走ったらこの奥武蔵に適正なのか、全くわからなかったのですが、仲間がいたので落ち着いて、楽しく走り出すことができました。と、同時に激しい尿意。スタート前は全くいきたくなかったのに、走り出すと同時に激しくいきたくなり、最初のエイド(2km)でトイレに駆け込みました(笑)。4人の集団走は早くも一旦終了となりますが、流石にせっかくの仲間とのウルトラなのでもったいないと思い、トイレを済ませたあとに少しだけ飛ばして4kmくらいで追いつくことに成功しました。

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レースは最初から坂です。最初の5kmで約200mの山を登って下ることになります。ここの登りが唯一のトレイルになっており、その他はロードです。この登りの途中で3人に追いつくことに成功し、走力が一番劣るAさんは特に登りが苦手らしく、途中で歩きに切り替わりました。僕はNくん、Iくんと3人で下りに差し掛かったのですが、後ろから声を出しながら一気に抜き去っていく人、なんとAさんです!
Aさん、逆に下りは得意のようで、あまりブレーキをかけたくないということで一気に前にいってしまいました。あの走りで78kmもつのかな・・・と思いつつ、確かに無理にペースを落としても脚にダメージ溜まるだけだな、と思い、僕もAさんほどではないにせよ、下りに身を任せることにしました。

■~5km:31’08”

 

まだまだ周りに人がいる中で合計8.8kmのエイドにてようやくAさんに追いつき、また2人での並走が始まりますが、数キロで再度山越えが始まります。9km~15kmで約200mの山を越えるポイント。この登りで再びAさんは歩き始め、僕の単独走になりました。

■~10km:27:06”

 

厳しい登りでは最初から歩く人も多く、ウルトラの戦略としては定石だと思うのですが、僕の性格上貯金を作っておきたいという発想になるので「ゆっくりでも走る」ことを心がけていました。城内坂ウルトラでも自分ルールで前半50kmはエイド以外では絶対歩かないぞ、と決めていて功を奏したこともありましたし。
15kmくらいで2つ目の山を下りきるのですが、その途中でまたしてもAさんが後ろから吹っ飛んできました(笑)。無理に追うことはせず淡々と走ります。

■~15km:33'15”

 

この奥武蔵ウルトラですが、最初の21kmで一度メイン会場近くに戻ってくるコースになっています。そして、その21kmからひたすら折り返しの49km丸山ASに向かって登り続けることになります。

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前半~21kmのぐるっと山越え2回コース

15km~20kmはコースの中では一番アップダウンもなさそうな、落ち着いた区間となり、Aさんは前、NくんとIくんはおそらく後ろなので1人でリラックスしながら走っていました。
■~20km:30'10"

 

ここまではあまり気にしていなかったのですが、ペース的には予定よりもかなり早く走っていました。ただ、それと同時に気づいてしまったことがあります。21kmくらいから始まるのぼりで脚が動かなくなっていることを・・・。なんと恐ろしい。まだ距離は57km残っているし、折り返しに向けて30kmで900mを登らなくてはいけないのに!!(笑)。とりあえず20kmおきに飲むと決めていたザバスのピットインリキットを飲んで気持ちを落ち着かせます(笑)

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みるみる落ちるペースと気持ち。周りが歩くなか、遂に歩いてしまいます。なんてこった・・・。そしてダラダラと歩いたり走ったりしているうちに、後ろからNくんとIくんがきました!5kmあたりではぐれたので16kmぶりの再会!
正直これがなかったら、僕の奥武蔵ウルトラは終わっていたかもしれません。勾配のキツイところで仲間の登場に少し復活した僕は、気合でなんとかついていきます。
■~25km:39'19”

 

不思議なもので、話をしながらだと楽になっていきました。まぁ脚はこの時点で既に終わっていたような気はしますが・・・(笑)。そうすると見えてきたあの背中、Aさん!
登りが苦手だと言っていたAさんを25kmすぎてようやく捕らえました!4人で並走していたのは遥か20km以上前。そこから2時間以上の時間が経ったところで再度4人になりました。すごく気持ち的にうれしくなって、更に元気になったような記憶があります。

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残念ながら30kmすぎの登りでAさんとは別れ、そして、僕も登りでついていけなくなり32kmくらい?でNくん・Iくんと別れました。
■~30km:36'11"

 

そこからは一番の地獄でした。腸腰筋は攣り始め、頂上まで15km以上ある。フィニッシュまでも45kmくらいあり、実はまだ半分もいっていない、のに、このボリューム(笑)。正直頭の中では、
「頂上でリタイアしたらどのくらいで会場に戻れるんだろう」
「仲間を待たせるのは悪いな・・・荷物だけ車から出して帰ってもらうように、ラインしようかな」
「ウルトラでリタイアって初めてだな」
とか、負の感情ばかりが舞っていました。それでも、何が自分を突き動かしていたのかはわからないのですが、ひたすら、進む。止まることなくゆっくりでも走る、坂でも止まらず、エイドも最小限でパスする。とにかく進むことを続けていました。これも仲間がいたからかもしれません。
■~35km:40'16"
■~40km:44'41”

 

タイムから見ても、残りの距離を考えても、このあたりが一番きつかったなと思っています。40kmを超えると、トップの選手とすれ違いました。このコース、前述の通り21km以降は行って帰っての折り返しなので、全選手とすれ違うことが出来るコースです。これは奥武蔵ウルトラマラソンのめちゃくちゃいいポイントだと思いました。トップの選手が、10kmのレースかと思うようなスピードで駆け下っていくのを見て、本当に同じ競技をしているのか疑いたくなりました(笑)。
その後もどんどん選手とすれ違うようになり、一部知り合いがいたこともあり少しだけ元気に。その後、一番元気になる出来事がありました。確か、44km前後あたりで、一緒に出場したKさんとすれ違った際に言われた言葉。
「Nくんに追いつけるよ!」
え?Nくんに追いつける?10km以上前にはぐれて、僕はどんどんペースが落ちてしまっていたのに、Nくんがまだそんなに近くにいるのか?
そう思うと、はぐれた後に「兎に角進んでいたこと」がとても良かったと思いました。一度でも止まったり、手を抜いてしまったりしたら、おそらくNくんとの差も縮まらないままでした。
それで元気になった僕は、相変わらずの亀さんペースですが少しだけペースを上げて登り始めることができました。その後、Yさんともすれ違い(結局KさんとYさんは7時間代でフィニッシュ。)、45kmのASにて見えたその姿・・・・Nくん!!

■~45km:41'36"

 

まさかの再会に元気の出た僕は、Nくんに「頂上まで行くぞ!」と声をかけて、二人で歩を進めることにしました。それまでとペースは変わりませんでしたが、気持ちが全然違いました。そして頂上の1つ手前のAS(47.6km)にて帰ってきたIくんとすれ違い、ついにたどり着いた頂上は49.2km、丸山AS。

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ここを目標にしていた部分はあるので、疲れきっていた僕とNくんはとりあえず一休みすることにしました。エイドで食べ物と飲み物を補給して、名物カキ氷を食べて(今日はちょっと寒いくらい?)少し座って休みました。

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エイドステーションはここまでで16箇所。フィニッシュまでに何と合計で26箇所もあります。全てのエイドで様々な飲み物や食べ物が用意されていて、2~3kmに1箇所あるので、かなり助けられました。特に後半は、次のエイド、次のエイド、と目標にしていましたし、食べ物もそうですがボランティアの皆さまが素晴らしい。26回の大会に根付いている方々だなと思いました。
その中でも「奥武蔵ウルトラマラソン」と調べると付随してくるのが「ビキニ」(笑)。この頂上丸山ASに毎年いらっしゃるそうで、皆さん(男は、か。笑)これを目標に登ってくるそうです。そう言われると気にならないわけにはいかず、残り28kmへの景気づけにビキニさんとNくんと3人で写真を撮って丸山ASを後にしました(寒いのにビキニ、ありがとうございました。笑)。

 

■~50km:51'28"(丸山ASでの休憩含む)

いよいよ後半戦、あとは下り基調だし、28kmというとっても馴染みのある距離になったので、少し希望が沸いてきました。丸山ASを出て1kmもいかないところで、何とAさんとすれ違い!のぼりが苦手なAさん、コツコツと歩を進めて、僕たちが丸山ASで休んでいる間にこんなに近い距離まで縮まっていたのでした!

その後、下り始めて最初のエイドを何とPASS。僕もNくんも少し気持ちが乗ってきたようで、楽になってきました。。。と思ったら、PASSしたせいか、次のASで疲れてしまいました(笑)
その後もお互いきついところを励ましあい引っ張りあいながら、着々と、フィニッシュまでの距離を縮めていきます。
■~55km:42'01"

 

前述の通り、エイドが2~3kmに1箇所あるのですが、途中から僕たちがエイドを出るタイミングでAさんがエイドに入るという状況になってきました!Aさんは下りが得意・・・。僕とNくんはこのヤバさに気づきました。Aさんにぶち抜かれる・・・
追いつかれたらもう下りで勝てないと思い、何とか追いつかれないように走り続けます。それもあってか、ペースはみるみる上がっていきました。

■~60km:36'54"

 

その後も後ろ(Aさん)を気にしながらの走り。ふたりで「ウルトラでこんなに後ろ振り返ることってないよね。」と笑いつつ走っていました。段々と傾斜が急になっていく中で、残り15kmくらいでNくんのペースが上がってきていることに気づきました。そしてそれに対応できない僕も。申し訳ないので、Nくんに先に行ってもらうように声をかけました。ちなみに、オフィシャルでは「78km」でしたが、歩を進める毎に手元のGPSと距離がずれていきました。どちらが正しいかわからないのですが、何となく手元では76kmくらいでフィニッシュ地点に着きそうだな、という計算になっていました。

■~65km:38'03"

 

そして、Nくんと別れて1kmくらいすると、脚がどんどん動かなくなってきてしまいました。下りに脚が打ち付けられて痛い。下っているのに、登っているときと同じくらいのペースでしか走れない。周りにどんどん抜かれていく中で、自分のペースも最大級に落ちていきます。前半の孤独な地点の次に、ここら辺がきつかったです。ここも正直どうしようもないので淡々と歩を進めていきますが、ちょうど(オフィシャルでの)70km地点。Aさんに追いつかれます・・・

■~70km:48'20"

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コース図を見返すと、こんなにも下っているのにペースはキロ10分になりそうなペースでした。しかも、走っているのに、です(笑)。普段歩くペースのがよっぽど速い気がします。
70kmの後も少し下るので、Aさんは先に行ってしまいました。ついに、参加した仲間6人の中で最下位に落っこちてしまいました。この時、もう追いつくのは無理だな、と思っていたし、地図も頭に入っているわけではなかったのですが、70kmを超えると今度登りが少し長く続くことになります。
登り始めてすぐにAさんに追いつきました。この登りがどのくらい続くか、もちろんわかっていなかったのですが、とにかく少しでも離そうと、ゆっくりですが走りを続けました。案外長く続く登りに、実はこれAさんと結構離れてて逃げられるんじゃないか??という思いが沸いてきます。
第25ASにて「登りはもう終わりだよ~、あと下るだけだよ~」との声。そして残りの距離5km。(そしてこの25ASのボランティアが一番かわいかった。笑)。もう行くしかない!
意を決して壊れた脚でスピードを出して下っていきます。スピードを出してといってもせいぜい5分台後半から6分台前半なのですが、今の僕からしたらイダテンの如き速さ(笑)。何度も何度も、少しペースをゆるめてしまえと思ったのですが、ここまできたら、もう、いく。
急な坂を下りきって最後のASを後にします。残り2kmちょい。ほとんど下りはなくなってきているけれども、勢いでキロ5分台で走り続けます。周りの選手もペースが上がってきてる。そうか、あのつらかった登りも、痛かった下りも終えて、あと少しで奥武蔵ウルトラが終わってしまうんだ。
そう思うと、尚更ペースを落とすわけにはいかず、むしろ上がっていきました。最後、田んぼ道の先に見える会場の遠さには心が折れましたが、何とかフィニッシュ会場まで到着。そして、広い広いフィニッシュロードとフィニッシュゲートに、僕ただ1人。周りには既に走り終わったであろうランナーが座っていたり、先にフィニッシュした3人の仲間がいたり。
そして歓喜のフィニッシュ!!!

■~75km:33'01"

■~F(75.66km):3'42"(9:37'20")

 

 

走り終えて完走証をもらい、すぐ横でノンアルコールビールをもらい飲んでいるとびっくり、すぐ後ろにAさんがいるんです(笑)。タイムを見たら1分も差がありませんでした。つまり、あの登りである程度は離していたはずですが、残りの下りで僕もタイムを上げていたのに、それを上回って距離を縮めていたのです。下りとラストの直線でペースを上げてなかったら完全に捕まっていた・・・。僕は後ろにAさんがいるのは全くわかっていなかったのですが、Aさんは僕目掛けて走っていたようです。

 

■Kさん:7時間15分?
■Yさん:7時間35分?
■Iくん:8時間02分
■Nくん:9時間15分?
■僕:9時間37分
■Aさん:9時間37分
という戦跡でした。
KさんとYさんは流石という感じでしたが、途中まで一緒にいたIくんが後半余裕があって上げてきていたことにはびっくりしました。そして、78kmも走って戦略は全く違かったにも関わらず1分以内の差しかなかったAさんと僕でした。
ちなみに、僕はKさんとYさんと一緒に来たので、2時間以上も待たせてしまいました。ごめんなさい(笑)。

 

過去、富士五湖ウルトラ71km、城内坂100kmに出場してきました。城内坂も累積標高2,300m程度とかなりの難コースだったのですが、正直過去2回よりも今回の方がよっぽどきつかったです。走っているうちはもう嫌だと何回思ったことかわかりませんが、2日経って今これを書いていると、また挑戦したいな、とか、もっと上(限界)を見てみたい、という気持ちになってしまっています。僕のウルトラはタイムとか順位狙いではなく完走目標なので、そういう意味では手軽に出ていて、来年もどこかまた違うところに挑戦したいなと思っています。

 

そして、今回初めて仲間と大人数でウルトラに挑戦したのですが、それがこんなに楽しいもので勇気付けられるものだとは思っていませんでした。同時に、早くゴールしないとというプレッシャーもありますが…笑

 

 

今回のオチ。身体と共に、スマホもボロボロになりました。笑